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小野寺 威文; 中村 顕*; 佐藤 勝也; 太田 敏博*; 鳴海 一成
no journal, ,
/遺伝子ファミリーは、真正細菌や真核生物,古細菌などの多くの生物種間で広く保存されている機能未知遺伝子の一群である。今回、放射線抵抗性細菌の及びオルソログの遺伝子破壊株と、その近縁種である高度好熱菌の及びオルソログの遺伝子破壊株を用いて、さまざまなDNA変異原で処理し、DNA損傷と遺伝子機能との関連性について分子遺伝学的解析を行った。その結果、及びの及びオルソログは、マイトマイシンCに誘起されるDNA架橋損傷の修復に大きくかかわっていることが示唆された。
櫛田 卓志*; 鳴海 一成; 藤原 伸介*; 今中 忠行*; 東端 啓貴*
no journal, ,
の遺伝子について解析を進める過程で、ポリメラーゼドメインの保存領域であるRegion2が欠失した株を見いだし、PolBが細胞の生育に必須ではないことを発見した。本研究では、においてPolBがDNA複製以外に果たす役割を解明することにより、アーキアのDNA複製機構に関し新たな知見を与えることを目的とした。今回、 遺伝子の完全破壊株の作製に成功した(株)。この株について17時間培養した菌体にUV,メチルメタンスルホン酸,マイトマイシンC,線といったDNA損傷ストレスを与えた後、プレート上で培養した。その結果、親株に比して株は、試みたすべてのDNA損傷ストレスに対し高い感受性を示すことが確認できた。この結果から、において遺伝子は必須遺伝子ではないが、DNA修復機構に深く関与していることが示唆された。
倉内 康行*; 櫛田 卓志*; 鳴海 一成; 藤原 伸介*; 今中 忠行*; 東端 啓貴*
no journal, ,
超好熱性アーキアにはファミリーB型のPolBとファミリーD型のPolDの2種類のDNAポリメラーゼが存在し、その両者がDNA複製において必須であると考えられてきた。しかし、われわれはこれまでに、のDNAポリメラーゼ遺伝子のうち遺伝子破壊株(株)の取得に成功し、PolBが細胞の生育に必須ではないことを見いだした。本研究では、対数増殖期(5時間培養)の株に対してDNA損傷ストレスを与えたところ、定常期の細胞に比して感受性の低下が見られた。対数増殖期に発現しているDNA修復関連酵素が PolBの機能を相補している可能性が示唆された。遺伝子が破壊されたことで変動する遺伝子群を調べることが今後の課題である。